糞R束のツーデーパスは本当に特なのか?

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090718-00000008-tkwalk-ent
「ETCとの価格競争激化!?JR東日本2日間乗り放題券とは」

有効エリア
福島 : いわき・郡山・西若松会津鉄道 会津田島まで
新潟 : 越後湯沢→六日町→ほくほく線 まつだいまで
長野 : 下諏訪・小諸・上田→上田電鉄全線
山梨 : 全域+富士急全線
静岡 : 伊東
神奈川 : 全域+京急バス 久里浜久里浜港
痴罵〜茨城 : 全域+鹿島臨海全線
その他 : 東京湾フェリー 久里浜港〜浜金谷(金谷港)間

大人5000円、学生3500円、小児2000円
急行・特急・新幹線は運賃のみ有効、特急券座席指定券等は別途購入
利用期間は7/20〜8/31と9月の土休日(ただし、8/31と9月の日曜からの利用開始は不可)
駅レンタカー営業所にてSクラスを営業時間内2000円で借りられる

この切符のメリット

基本的に渋滞知らずな鉄道
自分で運転しなくて良い
駐車場を気にしなくて良い
7/20〜8/31なら平日出発でもOK(ETCは平日だと1000円が効かない場合も)
JR東多客期(8/11〜20)利用可
レンタカーを安く利用可
エコ(?)
車窓を楽しめる・・・かなぁ
鉄ヲタ向け

デメリット

急行券特急券・新幹線特急券座席指定券は別料金
行動範囲がとてつもなく狭い
自由席で座れないと悲惨
田舎だと列車がなかなか来ない場合も
18きっぷや、土日きっぷ・ホリデーパス・都区内パスと比べると微妙
荷物が増えると、車に比べて面倒
乗り換え等の煩わしさがある
車と比べて小回りが利かず、細かく名所等を辿れない


総評

自分が想定した使い方だと、この切符は

理由1 急行券特急券・新幹線特急券座席指定券は別料金

これが一番のネック
18きっぷとの格差なのだろうけど、明らかに無駄金


例えば、7/21〜8/31の間に東京〜郡山を新幹線移動(片道)
自由席新幹線特急券はフルシーズン通しで3570円
指定席新幹線特急券となると、繁忙期なので+710円で4280円にまでアップ


自由席でも指定席でも、片道3500円以上の出費は避けられない状況に
これが往復となると、一気に7000円以上は確実、切符代と合わせれば10000円以上


利用が考えられる主な路線の急行・特急・新幹線自由席料金を列挙しておきます
★特急・新幹線の指定席は追加で710円(7/20と9月は510円)
★急行の指定席はパス利用可能期間では510円
車の場合、ガソリン代・高速代等計算して、費用対効果を割り出しましょう

東北新幹線 東京〜郡山 3570円
上越新幹線 東京〜越後湯沢 2720円
長野新幹線 東京〜上田 2720円
常磐線 上野〜いわき 2310円
中央線 新宿〜小淵沢 2100円
東海道本線 東京〜伊東 1300円(踊り子) / 2180円(スーパービュー踊り子)
痴罵方面 東京〜銚子/館山 1300円

ざっとこんなものでしょうか


これを往復と考え、自動車のETC割引・燃料代・手間と比べ・・・
自動車に何人か乗せてETC割引、あるいは18切符・土日切符を使う方が良いでしょう

理由2 行動範囲

関越道で新潟
東北道で福島や仙台
中央・上信越で長野・北陸


車の方が行動範囲が広いです
但し、5時間6時間と運転しなくてはならない場合もあるでしょうがね


行動範囲が小さく、在来線のみの短距離利用なら、18きっぷ金券ショップ分割やホリデーパスで十分
更には車で一般道を通るという選択肢も


かといって範囲を広げると、高額な特急を利用せざるを得ない


残念ながら「微妙な切符」

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なんといっても、鉄道のウリは
「渋滞知らず」
「運転無し」
この2つでしょう
如何にこのイメージを前面に押し出せるか
純粋に遠出するなら、ETC車の魅力の方が大きいと思います


そして、18きっぷ・土日きっぷ・ホリデーパスと比較した際の強み
これらと比較した明確な・大きな強みが感じられない
なんと勿体無いことか




この切符でどこまで車に肉薄できるか


自分は、もう少し思い切った努力(特急料金内包・広域化等)が必要と感じます


追記
もしかすると、18きっぷや土日きっぷの類というのは眼中にないのでしょうか


「ETC対抗!!」というウリでこの切符を世に出し、車に流れていた関心を鉄道へ引き戻す
そして、車や他の切符とのお得度を比較させ、18きっぷや土日きっぷ等を使ってもらう・・・


このような思惑があるのかもしれませんね